派遣社員として働いていると、派遣先で「仕事がなくて暇すぎる」という経験をしたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
それが一時的なものであれば問題ありませんが、ずっと暇な状態が続くと「暇すぎてツライ」「やることがなくて苦痛」となってしまいがちです。
仕事は忙しすぎない方がいいと考える方が大半だと思いますが、やることがなさすぎるのもストレスを感じることが多いようです。
人手を必要としているから派遣の募集があったはずなのに、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
また、仕事が暇なときはどのように対処すればいいのでしょうか。
派遣先で仕事が暇なことにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
派遣社員の仕事が暇なのはなぜ?
そもそも、派遣社員は人手が足りない部分を補うために派遣されたはずなのに、なぜ暇な状態になってしまうのでしょうか。
派遣社員側が原因をはっきりと特定する必要はありませんし、派遣先のことを詮索しすぎるのもよくありませんが、なんとなく原因が分かれば、気持ちの整理が付きやすくなり、対処法も見えてくるのではないでしょうか。
いくつか考えられる事例をご紹介しますので、対処法を考える参考としてご覧ください。
仕事に繁忙期と閑散期がある
派遣社員が暇になってしまう原因として考えられるのは、そもそも仕事自体に「繁忙期」と「閑散期」があることです。
忙しい時期は人手が足りないものの、繁忙期を過ぎるとそんなにもやることがない状態になってしまうことがあります。
中には、繁忙期を見越して派遣を要請したものの、フタを開ければ「思ったほどではなかった…」というケースもあるかもしれません。
また、繁忙期に向けて、閑散期から派遣社員を雇い入れて、ある程度仕事を教えているというケースもあります。
派遣先が派遣に慣れていない
2つ目の原因として挙げられるのは、「派遣先企業が派遣社員の扱いに慣れていない」ことです。
派遣先企業が派遣社員を使い慣れていないと、「どこまでの仕事を頼んでいいのか分からない」「誰が何を教えるのか決めていない」などの原因で、派遣社員に仕事が振られない状況になってしまうことがあります。
派遣社員の業務内容はあらかじめ契約で決められているため、派遣社員側としても頼まれたことを何でも引き受けるわけにもいきません。
派遣社員を導入して間もない企業だと、派遣社員にどの仕事を任せるべきかの判断がスムーズにできていない可能性があります。
社員が忙しすぎて仕事が振れない
派遣社員に仕事が振られず暇になってしまうのは、「現場の社員が忙しすぎて仕事の指示が出せていない可能性」も考えられます。
仕事の指示や新人の指導するはずの社員が自分の仕事に追われてしまい、派遣社員にまで手が回らないことがあります。
派遣社員に限らず新しく入った人には、「仕事のやり方を説明する」「一緒に業務をする」「質問に答える」など、少なからず自分の仕事の手を止める必要があります。
そのため、自分でやった方が早いという考えになってしまい、人手が足りないから派遣されたにも関わらず、結果的に派遣社員が暇になってしまうことがあります。
派遣の仕事が暇なときの対処方法
では、仕事が暇すぎてツライときの対処方法をいくつかご紹介しておきます。
まず1つ目の対処方法は、「できる仕事がないか相談すること」です。
派遣先の上司や派遣会社の担当者に相談することで、状況が改善する可能性があります。
割り振られていないだけでできる仕事があるかもしれませんし、そもそも派遣社員の手が空いていることに気付いていないケースもあります。
2つ目の対処方法は、「スキルアップのための勉強」です。
やることがないか聞いても「ない」といわれたら、上司に許可を取ってスキルアップのための勉強をするのもおすすめです。
業務でよく使うツールの操作を確認したり、英語が必要な職場であれば英語力を高めたりすると、今後の業務にも役立つ可能性があります。
暇でツライときは考え方を変えよう
派遣先で仕事がなくて暇なことを「ラッキー」と思うか「ツライ」と感じるかは、その人の感覚やそのときの状況によって異なると思います。
どちらにしろ、派遣社員の業務内容はあらかじめ契約で決められているため、自分の判断だけで他の仕事に手を出すことはできません。
契約通りの仕事をして契約通りの給料をもらうのは当然の権利なので、仕事がなくて暇な時間があったとしても、「これでいい」と割り切る気持ちも大切ではないでしょうか。
派遣社員として割り振られた仕事をきちんとこなし、手が空いていることを伝えている以上、仕事が暇なのはあなたのせいではありません。
もし、仕事が暇なことが「ストレスになるほど辛い」と感じた場合は、次の契約更新はせず、派遣先を変えることも検討しましょう。