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離職票が必要な人と必要ない人の違いは?

転職や退職をすると、「離職票」という書類を目にすると思います。
退職時にはいくつもの書類を受け取るため、「どの書類が何に必要なのかよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、離職票とは何なのか、どういった場面で必要になるのかをご紹介していきたいと思います。
離職票は、退職時にもらう重要な書類ですが、いかなるケースでも必要というわけではありません。
もしかすると、退職時に派遣会社から離職票が必要かどうか聞かれることもあるかもしれません。
この機会に離職票について基本的なことを知っておきましょう。

離職票とは?

離職票は、離職後に失業手当(基本手当)を受けるために必要となる書類で、正式名称は「雇用保険被保険者離職票」といいます。
離職票には、「離職票-1」と「離職票-2」の2種類があり、雇用保険の加入期間や勤務状況、賃金、退職理由などが記載されています。
ハローワークに離職票を提出することで、失業手当の受給額や給付日数が決まるため、離職票がなければ、失業手当の申請を行うことができません。
離職票を発行するのはハローワークですが、派遣社員の場合は、派遣会社を通じて発行の手続きを行います。

離職票はいつもらえる?

離職票は、退職日までの賃金等の記載が必要なため、基本的に退職日には受け取ることができない書類です。
離職票の発行は、派遣会社がハローワークに必要書類を提出し、ハローワークから派遣会社に離職票が交付され、派遣会社から本人が受け取る流れです。
一般的には、退職日から2~3週間ほどで手元に届くことが多いようですが、退職日や給料の締め日など、様々な事情で前後する可能性があります。
離職票がいつもらえるか確認する必要のある方は、派遣会社に大体の目安を聞いておきましょう。

離職票は全員もらえる?

離職票は派遣会社が発行手続きをするものですが、注意しておきたいのは、「離職票は退職者全員に発行する義務がある書類ではない」という点です。
本人が発行を希望した場合には交付する義務がありますが、発行を希望しない場合には交付する必要のない書類です。
そのため、希望した人にだけ離職票を発行する会社や、希望の有無にかかわらず発行する会社など、派遣会社によって対応が異なります。
くわしくは後ほどご紹介しますが、「あきらかに離職票が必要ではない」とみなされた場合は、事前に依頼しておかなければ、離職票が届かないケースも考えられます。
離職票が必要な場合は、事前に派遣会社にその旨を伝えておきましょう。
なお、離職票は雇用保険の被保険者に発行される書類なので、短期派遣など雇用保険未加入の方には発行されません。

離職票必要:失業手当を受ける

最初にご紹介した通り、離職票は失業手当を受けるための書類なので、離職票が必要なのは、「退職後に失業手当を受ける予定がある」ケースです。
例えば、失業手当を受けながら次の仕事を探す場合などが当てはまります。

離職票不要:働く予定がない

離職票が必要ではないのは、主に二つの「失業手当を受ける予定がない」ケースです。
一つ目は、退職後に働く予定がない方です。
失業手当は「働く意思と能力がある人」に対して支給されるものなので、様々な事情で、退職後に働く予定が全くない場合、失業手当は受けることができないため、離職票は不要です。
ただし、退職理由がご自身の病気や家族の介護等で、「すぐには働けないけれど落ち着いたら働きたい」という方は、注意が必要です。
このような場合は、働けなくなった日数分だけ、失業手当の受給期間の延長手続きができる可能性があります。
手続きに際して離職票が必要なので、退職後に働く予定がない場合でも、離職票を発行してもらいましょう。

離職票不要:転職先が決まっている

二つ目は、退職後すぐに別の会社で働くことが決まっているケースです。
失業期間がない場合は、失業手当を受けることができないため、離職票は不要となります。
万が一、転職先を早期退職して失業手当を受けることになった場合などは、その時点で離職票の発行を依頼することもできます。

まとめ

離職票の発行ルールは派遣会社によって異なります。
離職票が必要かどうかをご自身で把握し、退職後すぐに離職票が必要な方は、派遣会社にあらかじめ依頼しておくことをおすすめします。