いよいよ寒さも本格的になってきました。
寒さが苦手な方にとって、冬を乗り越えるための強い味方は「こたつ」です。
寒い日のこたつは、ついつい長居したくなってしまいますし、疲れているときやお酒を飲んだときなどは、そのままうたた寝してしまうこともあるのではないでしょうか。
昔からよく「こたつで寝ると風邪を引く」「こたつは足を温めるので体にいい」など様々なことが言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、こたつの使用で注意すべきことと、健康的に温まるためのポイントをご紹介していきたいと思います。
上半身と下半身の温度差
こたつは足を入れるだけで手軽に温まることができますが、「上半身と下半身の温度差」には注意が必要です。
こたつに入っていない上半身は下半身に比べて寒い状態のままなので、足先から体温が上昇していることに気づきにくい傾向にあります。
この上半身と下半身の寒暖の差が、体温を調節する自律神経を混乱させ、働きを乱す原因につながります。
自律神経の乱れは、免疫力の低下をはじめ、体の様々な部分に悪影響を及ぼし、体調不調を引き起こします。
脱水症状
こたつの中は暖かく快適ですが、長時間入っていたり、そのまま寝てしまうと体に思わぬ影響があります。
その代表的なものが、「脱水症状」です。
こたつに入ると体温が上昇するため、冬でも多くの汗をかき、水分が体から失われていきます。
冬はもともと水分補給がおろそかになりがちですが、先ほどもご紹介した通り、こたつに入っていると体温上昇に気付きにくいため、脱水症状が起こりやすくなります。
特にこたつで寝てしまった場合は、意識のない間に汗をかき続けていることになるので、注意が必要です。
こたつで長時間くつろいだり、こたつで寝ても疲れが取れないと感じるのは、体が脱水状態になっているためかもしれません。
体が脱水状態になると、めまいやふらつき、頭痛のほか、消化器官や筋肉にも影響を及ぼす可能性があります。
健康的にこたつで温まるためには?
以上を踏まえたうえで、こたつで健康的かつ安全に温まるためのポイントをご紹介します。
まずは、時々こたつから出ることです。
時々こたつから出ることで、体温の変化をゆるやかにし、自律神経の乱れを防ぐことができます。
こたつで温まる時は、1時間に一度はこたつから出るようにするか、ある程度体が温まったらこたつの電源をオフにしましょう。
また、こたつに入っている間は、水分をこまめに補給することが重要です。
先ほどご紹介した通り、自覚がなくても脱水症状になりがちなので、意識して水分補給をしましょう。
こたつでの事故やケガにも注意
こたつは、比較的安全な暖房器具ですが、事故やケガにも注意が必要です。
こたつに長時間入り、同じ箇所に熱が当たっていると、低温やけどをしてしまう可能性があります。
こたつに入っているときは、熱をきちんと感じられるように、厚手のズボンや靴下を避け、長時間同じ箇所に熱が当たらないようにしましょう。
また、こたつの天板はしっかりと固定されているわけではないため、上にのせているものや天板自体の落下に注意しましょう。
こたつ布団も転倒の原因になりやすいため、特に子どもやお年寄りがいるご家庭では注意が必要です。
こたつを安全に使うためには、使用方法を守ることが大切です。
こたつの中に座布団や衣類などを入れたり、ヒーター部分にほこりがたまったりすると、火事の原因になることもあります。
まとめ
こたつの温かさは、他の暖房器具に代えがたいものがあります。
冬はこたつが欠かせない方は、今回ご紹介したポイントを意識して、健康的かつ安全に冬を過ごしましょう。