派遣会社への登録の際、「職務経歴書」の提出を求められる場合があります。
または、派遣からの転職活動を行う際にも、履歴書と共に職務経歴書が必要になることがあります。
ハローワーク利用者や転職経験者は、「職務経歴書」をご存知の方も多いかもしれませんが、一般的には履歴書ほど馴染みのない書類です。
職務経歴書とは、どのようなものなのでしょうか?履歴書との違いはどこにあるのでしょうか?
職務経歴書は、派遣登録や転職活動で必ずしも必要になるわけではありませんが、作成するメリットもあります。
派遣登録や転職をお考えの方、新しい派遣先をお探しの方は、一度「職務経歴書」を作成してみてはいかがでしょうか?
履歴書と職務経歴書の違いは?
履歴書と職務経歴書は、一見同じもののように思われるかもしれませんが、実は役割が異なります。
履歴書は、自分の学歴や職歴などの基本情報をまとめた書類です。おおまかなプロフィールを簡潔にまとめる必要があり、職歴に記載するのは会社名と職種のみです。
それに対して、職務経歴書は、これまでの職歴で得た実務経験とスキルをより詳しく伝えるための書類です。
単なるプロフィールではなく、派遣会社にこれまでの自分の実務経験やスキルをPRするための書類と考えましょう。
職務経歴書の内容とは?
職務経歴書は履歴書と違い、決まった様式はありません。パソコンでWordやExcelを使用してA4用紙1〜2枚程度に収めます。
記載すべき内容にも決まりはありませんが、一般的には以下のようなことをまとめます。
職務経歴
会社名・在職期間・雇用形態・所属部署などの基本情報と共に、具体的な業務内容を記載します。
例えば、「○○の販売・接客」「請求書・納品書の作成」などの主な業務に加えて、「電話対応・来客対応」「DMの作成」など実際にやっていた仕事を箇条書きにします。
また、その業務でどのような役割を果たしたか、どのような工夫があったか、アピールできる実績があれば合わせて記載しましょう。
資格・スキル
資格やスキルはできるだけ漏れなく記載することが大切です。
パソコンのスキルも、どの程度使えるかを具体的に記載しておくといいでしょう。
例えば、「Word:○○資料の作成」「Excel:基本的な関数の使用」などです。
自己PR
これまでの業務内容からどんな経験を得たか、得た経験をどのように活かしていきたいかなど、自分の強みをPRします。
余計な修飾語は付けずに、具体的なエピソードを交えるなどの工夫をしましょう。
派遣で職務経歴書は必要?
先にもご紹介した通り、派遣登録で職務経歴書は必須ではありません。履歴書だけの提出でOKの派遣会社も多くあります。
また、Web登録が可能な派遣会社は、登録内容が職務経歴書の役割を果たすため、書面での提出が不要な場合もあります。
職務経歴書の作成が苦になる方は、派遣会社のフォーマットに沿っての入力のみで完結するWeb登録を選びましょう。気軽に登録ができるのも、派遣のメリットの一つです。
職務経歴書を書くメリット
職務経歴書は、実務経験とスキルをPRするための書類です。
文書にまとめることで、自分自身でも見落としていた経験やスキルが見えてくることがあります。
派遣会社に登録するにしても、転職活動をするにしても、ご自分の実務経験やスキルが整理できていれば、より効果的に自己PRをすることができます。
また、将来に向けてどのような経験を積んでいけばいいか、キャリアプランも立てやすくなるのではないでしょうか。
職務経歴書を上手に活用して、新たな仕事のチャンスにつなげていきましょう。