長く仕事を続けていくためには、何よりも「健康が第一!」ですよね。
自分の健康状態を知り、病気を予防・発見するためには、定期的に健康診断を受けることが大切です。
正社員として働いていると、大抵の場合、年に一度健康診断が行われますが、就業先に直接雇用されていない派遣社員の場合、健康診断はどのような扱いになるのでしょうか?
もしかすると、「面倒だから受けたくない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。自由度の高い派遣社員は、健康診断も自由に受けなくてもいいのでしょうか?
また、一方で、健康診断は受けたいけれど、「費用はどうなるの?」「時給は出るの?」など様々な疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。
年に一度しかない健康診断。分からないことも多いと思いますので、派遣社員の健康診断について、詳しくご説明していきます。
派遣社員も健康診断は義務?
事業者が労働者を雇い入れた際には、定期的な健康診断を行うことが法律で義務付けられています。正社員であるか派遣社員であるかは関係ありません。
つまり、派遣に当てはめて考えると、「事業者=派遣会社」「労働者=派遣社員」ということになり、派遣会社は、派遣社員に対して、健康診断を受けさせる法的義務があります。
ただし、正社員が全員健康診断を受けるのに対して、派遣では、多様な働き方があるため、独自に健康診断を受ける基準を定めていることがあります。
例えば、「○ヶ月以上の就業期間」「週○時間以上の就業時間」などの条件です。ご自分が健康診断を受けられるか不安な場合は、契約時に確認しておきましょう。
健康診断の費用は?
派遣社員の健康診断にかかる費用は、派遣会社の福利厚生制度によって異なります。
基本的には、健診費用の一部を派遣会社が負担することが多いようです。
例えば、「基本健診は無料・オプションは有料」といったケースや、「上限○○円まで派遣会社が負担」といったケースです。
また、派遣会社によっては、指定の医療機関があったり、補助対象の検査項目が決まっていたりと、様々なルールがあります。場合によっては、派遣先企業の健康診断を受けることもあります。
健康診断を受ける際は、費用面のことを含め、健診の案内にしっかり目を通すことをオススメします。
受診時の勤務の扱いは?
健康診断を受ける際の勤務の扱いも、派遣会社・派遣先企業によって異なります。
健康診断を受診した時間に対して、給与支給を義務付ける法律はありません。そのため、健康診断を受診するために休んだ分の時給は、支給されないのが一般的です。
ただし、中には、派遣会社が健康診断分の時給を支給してくれたり、派遣先企業が出勤日として扱ってくれたりするケースもあります。
収入への影響が気になる方は、有給休暇や休日を上手に使って、健康診断を受けましょう。
後々トラブルにならないためにも、勤務の扱いに疑問がある場合は、派遣会社の担当者に確認しておきましょう。
受診する病院までの交通費は?
健康診断を病院で受ける場合は、当然そこまでの交通費がかかります。
しかし、派遣の健康診断では、病院までの交通費は支給されないことの方が多いようです。
交通費の自己負担分を少なくするためには、なるべく近場の病院や、定期券で移動できる範囲の病院を探しましょう。
派遣社員も健康診断は毎年受けよう
健康診断は、長く働いていくためにも、積極的に受診することをおすすめします。
「時間のムダ」「お金のムダ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、健康診断で発見できたはずの病気で働けなくなってしまっては、元も子もありません。
体調が悪くなってから病院に行くよりも、年に一回健康診断を受けて、しっかり体をケアしていってくださいね。