家族の介護が必要になったとき直面する問題は、「仕事を続けるべきかどうか」ということではないでしょうか。
超高齢化社会と呼ばれる現代では、要介護者の数も増加の一途をたどり、家族の介護のために離職する、「介護離職」が増えています。
正社員としてフルタイムで働いていると、拘束時間の長さや責任の重さから、介護と仕事の両立が難しいと判断せざるを得ない場合があります。
そんな方の中には、様々な理由で、「できればまだ働いていたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのは、派遣社員として働くことです。
介護をしながら働くならば、派遣という働き方に切り替えるのも、一つの方法です。
今回は、介護と仕事の両立に派遣がおすすめな理由と、両立するためのポイントをご紹介していきたいと思います。
介護離職のメリット・デメリット
家族の介護という問題は、突然起こります。
いざというときのために、介護離職をすると、どのようなメリット・デメリットがあるか、把握しておきましょう。
介護離職のメリット
介護だけに集中することができるので、心身の負担が軽減されます。
また、自らが介護を行うことで、介護施設やサービスにかかる利用料も減らすことができます。
介護離職のデメリット
仕事を辞めれば、当然収入が無くなります。介護は長丁場になることも多く、そのうち生活が立ち行かなくなる可能性もあります。
また、介護が終わった時の年齢を考えると、再就職へのハードルが上がることも考えられます。
両立に派遣がおすすめな理由
では、介護と仕事の両立に派遣がおすすめな理由をいくつかご紹介していきたいと思います。
勤務時間に融通がきく
派遣の仕事は、勤務日数や勤務時間の融通がききやすいのが特徴です。
例えば、「週3~4日」「1日5~6時間」など、短時間勤務で働ける職場が多くあります。
また、未経験でも始めやすい仕事が多いのもメリットです。
派遣会社のサポートがある
派遣では、様々な面で派遣会社のサポートをうけることができます。
派遣会社へ登録すれば、一人で一から仕事を探す必要はありません。希望条件に合う仕事があるかどうか、派遣会社と相談することができます。
また、「急な休みがとりやすいか」など、実際に働かなければ分からない情報を、派遣会社を通して知ることもできます。
介護と仕事の両立のポイント
介護と仕事を両立するためには、派遣会社に「介護をしている」ということを必ず伝えましょう。
具体的な事情を説明することで、自分の希望条件に合った派遣先を紹介してもらえる可能性が高まります。
例えば、定期的な病院への付き添いや、介護施設が利用できない時間帯、急な呼び出しの可能性など、介護のために配慮が必要なことは、あらかじめ派遣会社に伝えておくといいでしょう。
また、介護と仕事の両立では、とにかく「無理をしすぎないこと」をおすすめします。
介護には、時間も体力も必要です。そのため、短時間勤務を検討したり、自宅近くの勤務地を選ぶなど、仕事での負担が大きくなりすぎないように工夫をしましょう。
まとめ
介護のために仕事を完全に辞めてしまうと、社会とのつながりが断たれ、強い孤立感を感じるケースも多いと言います。
介護と仕事の両立を目指すなら、派遣という働き方も考えてみてはいかがでしょうか。
様々な働き方を検討し、最適な道を探していきましょう。