派遣で仕事を探すとき、様々な条件をチェックしますが、多くの人が気になるもののひとつに、「休日」の項目があるのではないでしょうか。
いつ・どのくらいの休みがあるのかは、誰しもが気になるポイントです。
そんな休日の項目をチェックしていると、「完全週休2日制」や「週休2日制」などの表記があります。
一見、どちらも「一週間に2日休みがある」ととらえてしまいがちですが、この両者には違いがあります。
それぞれの用語の意味を正しく理解して、入社後のミスマッチが起きないようにしましょう。
完全週休2日制とは?
完全週休2日制とは、年間を通して「必ず毎週2日間の休みがある」ことを示します。
例えば、「完全週休2日制(水・土)」であれば、毎週水曜と土曜が必ず休みになります。休みが土・日とは限りませんので、事前に曜日の確認をしておきましょう。曜日が明示されていない場合は、週ごとに休みの曜日が変わる可能性もあります。
また、祝日の扱いにも注意しておきましょう。
例えば、「完全週休2日制(土・日・祝)」と記載されている場合は、祝日のある週は、土・日のどちらかは出勤日になっている可能性があります。
完全週休2日制となっていても、いつが休みになるかは確認しておく必要があります。
週休2日制とは?
一方で、週休2日制は、年間を通して「月に1回以上2日間休みの週がある」ということです。
例えば、「週休2日制(水・第1土曜)」であれば、1週目は水曜と土曜が休み、2週目以降は水曜のみ休みとなります。
「週休2日制(水・土※年6回土曜出勤)」であれば、基本的に毎週水曜と土曜が休みですが、年に6回は土曜にも出勤日があります。
週休2日制には様々なパターンがありますので、しっかりと確認をしておきましょう。
また、シフト制の場合は、休みの曜日が月によって異なるケースが一般的です。
例えば、「週休2日制(月8日・シフト制)」であれば、「月8日間の休みがある」ことと、「月に1回以上2日間休みの週がある」ことは確定していますが、休みの曜日はその月のシフトによって変わります。
週に2日休まなくてもいいの?
「週に1日しか休めない」と聞くと、「ブラック企業では?」「法律違反じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は「完全週休2日制」や「週休2日制」は、法律で定められた制度ではありません。
法律では、休日は「毎週少なくとも1回、または4週間を通じ4日以上与えなければならない」となっています。
つまり、法律で定められている最低限の休日は「週に1回」であり、それ以外の休みは、その会社の自由ということになります。
ただし、同じく法律において、「1日8時間」「週40時間」という、労働時間も定められています。
これによって、1日8時間労働だと、実質的に「週5日」で週の上限に達してしまうため(8時間×5日=40時間)、週に2日間の休みを設定している会社が多いという訳です。
まとめ
仕事をしていく上で、体や心を休める休日は、とても大切なものです。今回の記事も参考に、派遣先の休日設定をしっかりチェックしておきましょう。
また、ご自身やご家族の事情で、決まった曜日や間隔で休みが必要な方は、派遣会社に休日の希望を伝えておくことをおすすめします。