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「バイト敬語」そのまま使い続けていませんか?

「バイト敬語」とは、アルバイト店員が多数を占める飲食店やコンビニなどで、接客時に用いられる特徴的な言葉遣いのことです。
バイト敬語は、「間違った敬語」「若者コトバ」として批判的に取り上げられることがあります。
しかし、バイト敬語は日常生活の中で耳にすることも多いため、正しい敬語だと認識している人も多いのではないでしょうか。
例えば、ファミレスに行き、「メニューのほうをお持ちします」「こちらご注文の〇〇〇になります」「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」といったやり取りの中で、どれが間違った敬語かわかりますか?
実は、この一連のやり取りはすべて間違った「バイト敬語」です。
中には必ずしも誤った表現とは言えない言葉もあるようですが、一般的には違和感を覚えたり、不快に感じたりする人がいることも事実です。
派遣社員に限らず、社会に出て働く以上、正しい敬語が使えるに越したことはありません。
そこで今回は、接客やビジネスメールでよく使う言葉をピックアップしてみました。
アルバイトなどで身についてしまったバイト敬語がある方は、この機会に「正しい敬語」の言い回しを覚えましょう。

バイト敬語その①「~のほう」

・メニューのほうをお持ちします
・資料のほうをお送りします
なんとなく丁寧な言い回しに聞こえる気がして、不要な「~のほう」を付け足してしまっていませんか?
本来「~のほう」という言い方を使う場合は比較の対象が必要です。
例えば、資料とサンプルがあって、「資料のほうをお送りします」は正しい使い方ですが、比較対象がないものにまで、ついつい「~のほう」を付けてしまいがちです。
この場合、シンプルに「メニューをお持ちします」「資料をお送りします」でOKです。

バイト敬語その②「~になります」

・こちらご注文のカツカレーになります
・送料はご負担いただく形になります
これも丁寧な言い回しに聞こえる気がしますが、「~になる」は状態が変化することを意味する言葉です。
もしくは、「〜にあたる」「〜に相当する」という意味もあります。

つまり、何か別のものが目の前でカツカレーに変化する場合や、一見何か分からないものを「これがカツカレーにあたります」と説明するならともかく、最初から明らかにカツカレーを持っている場合は、正しい使い方ではありません。
特別な意図がない場合は、「こちらご注文のカツカレーでございます」や「送料はご負担をお願いいたします」が正しい言葉使いです。

バイト敬語その③「よろしかったでしょうか」

・ご注文は以上でよろしかったでしょうか
・このまま進めてもよろしかったでしょうか
何かを確認をするときに「よろしかったでしょうか」という言葉を使っていませんか?
しかし、現在起こっていることに対して、「よろしかった」と過去形で問いかけるのは正しいとは言えません。
普通過去形は、過去の出来事や、相手が既に了承した事柄に対して、確認するときに使います。
例えば、一旦オーダーが終わってから注文内容を忘れてしまった場合に、「〇〇でよろしかったでしょうか」と自分の記憶を再確認するのは正しい使い方です。
過去の出来事ではない場合、「よろしいでしょうか」と現在形の表現を使いましょう。

まとめ

敬語が正しく使えると、初めて話す人や目上の人にも好印象を持ってもらいやすくなります。
「なんとなく聞き覚えのある適当な敬語」ではなく、正しい言い回しを覚えておきましょう!