仕事内容も職場環境もよさそうで、「ここなら働いてみたい!」と思った派遣先が、自宅から遠い場所だと、「この仕事を選んでもいいのかな?」と悩んでしまいますよね。
派遣会社から派遣先を紹介されたり、自分で仕事を探しているとき、他の条件はとてもいいのに、勤務先が自宅から遠いケースは少なくありません。
通勤は、毎日するのもだからこそ、想定していた通勤時間より長いと、いくら他の条件が良くても、すぐに結論を出すのが難しいのではないでしょうか。
長い通勤には、お金も時間も体力も必要です。
「自分の時間を犠牲にしてまで、遠い場所に勤めるべき?」と悩んだり、「もし断ったら次の派遣先を紹介してもらえない?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、勤務地が遠い派遣先を紹介されたとき、「引き受けるか・断るか」の判断のヒントをご紹介します。
派遣先が遠いときはどうする?
派遣の仕事を探すとき、「通勤時間は〇〇分くらいが理想」「最寄り駅から〇分以内がいい」など、理想の通勤条件がそれぞれあると思います。
できるだけ交通の便がよく、通いやすい派遣先を求めるのは当然のことですが、そうそう都合のいい求人を見つけるのは難いのも現実です。
そして、通勤条件以外はとてもいい派遣先が見つかることもめずらしくありません。
そんなときは、「これくらいまでならがんばれる」という妥協ラインを考えてみましょう。
毎日無理なく続けられる?
毎日の通勤を、「これくらいまでならがんばれる」という範囲は、人によってそれぞれです。
通勤時間を自分の生活に当てはめてみて、「毎日続けられるかどうか」が一つの判断基準になるのではないでしょうか。
自分の朝夕のスケジュールと照らし合わせて、できるだけ具体的に考えてみましょう。
例えば、子どもの送り迎えの時間、毎日の家事にかかる時間、睡眠時間など一日のスケジュールを書き出して、起床時間と帰宅時間に無理がないか考えてみましょう。
あまり具体的考えず、「なんとかなるだろう」で引き受けて、すぐに辞めてしまうような事態になると、派遣先にも派遣会社にも迷惑がかかります。
もしも「子どもの送り迎えに間に合わない」など生活に支障が出る場合や、「どう考えても毎日は続けられない」という無理なスケジュールになるのなら、はっきりと断った方がいいでしょう。
妥協ラインを考える
「朝家を出るのは〇時ごろ」「帰宅時間は〇時まで」といった条件は、絶対にそうでなければならない理由がないならば、ある程度の妥協も必要です。
自分の希望する条件をすべて満たす派遣先を見つけるのは難しいものです。
派遣先が希望の通勤時間よりも遠いものの、無理なく生活が回っていく範囲であれば、他の条件はいい派遣先を断ってしまうのはもったいないかもしれません。
このチャンスを逃してしまうと、自分の希望条件に近い仕事がずっと見つからない可能性もあります。
特に、早く派遣先を決めて仕事を始めたい方は、起床時間や帰宅時間は、どのくらいまでが妥協できる範囲か、自分なりのラインを決めておきましょう。
通勤時間で派遣先を断ってもいい?
先ほどもご紹介した通り、通勤時間が自分の希望条件と合わない場合は、はっきりと断りましょう。
「通勤時間が長い」という理由で断ったからといって、次の派遣先を紹介されなくなるということはありません。
逆に、「無理かもしれない」と思いながら仕事を引き受けて、契約期間の途中で辞めてしまう方が、派遣先にも派遣会社にも迷惑がかかります。
仕事を断る際は、「子どもの迎えが〇時まで」など具体的な理由を伝えておくと、より自分の希望条件に合った仕事を紹介してもらえる可能性があります。
せかく紹介された派遣先を断ると、次から紹介してもらえなくなるという心配はありませんが、希望条件が難しいと「紹介できる派遣先が限られる」ということは覚えておきましょう。
複合的に考えよう
派遣先が遠い場合に、通勤時間以外で必ず確認しておきたいのは、「交通費」です。
派遣先が遠いと、当然のように交通費も高くなります。
派遣会社によって交通費の支給条件が違うので、月の上限があるかどうかなど、交通費がどのくらい支給されるかは必ず確認しておきましょう。
派遣先が遠い場合は、通勤時間や交通費など「自分の負担になること」と、仕事内容や職場環境などを天秤にかけて、複合的に考えてみましょう。