「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
お正月の定番の挨拶ですが、この挨拶はいつまで使っていいのでしょうか?仕事関係の方とは年明けすぐに顔を合わせるとは限りませんし、特に派遣で働く方は、初出勤が派遣先の仕事始めと同じとは限りませんよね。
「やっぱり新年のご挨拶はちゃんとしなくちゃ!」と思いつつも、「いつまでお正月気分なんだと思われちゃうかな?」と少し不安になってしまうこともあるかもしれません。
そこで、「あけましておめでとうはいつまで使っていいの?」という、なんとなくで済ませてきた問題を解説していきたいと思います!
そもそもお正月はいつまで?
「あけましておめでとう」と言えば、お正月の挨拶ですが、そもそも「お正月」とは、いつまでを指す言葉なのでしょうか?
実は、世の中がお正月から切り替わるのは、一般的に「松の内」を基準としていると言われています。松の内とは、簡単に言えば「門松などのお正月飾りを飾っておく期間」のことを言います。各地方により差はありますが、関東では1月7日、関西は1月15日までが一般的です。
この期間が終われば、正月飾りを片付けるタイミングですので、年賀状や初詣も「松の内」に終わらせるのが習わしです。
つまり、お正月の挨拶「あけましておめでとう」も松の内までが一般的と言えるのではないでしょうか。
仕事関係はどうすればいいの?
「年始の挨拶は松の内まで」と言われても、仕事関係では現実的ではない場合もあります。
仕事関係では、毎日顔を合わせる方ばかりではありませんし、その年のカレンダーによっては、仕事始めが1月6日以降になることもあります。派遣やシフト制で働いている方の中には、仕事始めがもっと遅くなってしまうケースもあります。そうなってしまうと、関東ではほとんどの方に年始の挨拶ができないことになってしまいます。
そんな場合は、仕事始めから1週間〜2週間程度を目安にするといいのではないでしょうか。つまり、明確な決まりはありませんが、関東の場合でも1月15日前後までは、新年の挨拶をしても差し支えない期間と考えられます。1月15日は、「小正月」と呼ばれる暦の上での節目でもあります。
時期が微妙だと思う場合は、挨拶をする前に、「遅くなってしまいましたが」「新年のご挨拶がまだでしたので」と一言添えておくと安心です。
おめでとうを言わない方がいい場合もある
注意しておきたいのは、「あけましておめでとう」を言わない方がいい場合もあるということです。例えば、相手の方が喪中の場合は、年賀状を送らないのと同様に、挨拶でも「おめでとう」は避けた方が無難と言えるでしょう。
仕事関係の挨拶はプライベートと分けて気にされない方も多いようですが、相手が「おめでとう」を言わない場合は、理由があるかもしれませんので、気をつけておきましょう。目上の方が相手の場合は、相手の挨拶を待つのもひとつの方法です。
迷った時はどうすればいい?
では、時期や相手によって、「おめでとうを言ってもいいのかな?」と迷った時は、どうすればいいのでしょうか?
そんな場合は、無理に「おめでとうございます」を言うよりは、「今年もよろしくお願いします」だけにしておきましょう。これならば、挨拶の時期が少し遅めであっても、相手方に事情があっても、失礼になることはありません。
何よりも、去年の感謝と「今年もお願いします」という気持ちが伝わることが大切です。
新年の挨拶で気持ちのいいスタートを!
なんとなくで済ませてきた、「あけましておめでとう」の挨拶。実は色々な根拠や風習があるものですね。
「自分は風習や時期は気にならない」という方も多いかもしれませんが、受け取り方は相手によって様々ですので、今年から少し気にかけてみてはいかがでしょうか。
今年も新年が始まりました!派遣先での仕事始めは、新年の挨拶から気持ちよくスタートを切りましょう!