派遣は登録だけなら、誰でも気軽にすることができます。仕事を探す際、より良い条件を求めて、複数の派遣会社に登録する方も珍しくありません。
しかし、当然のことながら、派遣登録には、名前や住所などの個人情報が含まれます。
近年、個人情報の流出や漏洩がたびたび問題になっており、個人情報を登録することに不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかすると、「派遣登録したいけど、個人情報が心配…」「派遣登録した情報は何に使われているのだろう？」と不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、一般的に、「派遣会社が個人情報をどのように扱っているか」ということや、個人情報の管理がしっかりしている派遣会社の見分け方について、お話していきたいと思います。
個人情報とは？
個人情報とは、「特定の個人を識別できる情報」のことです。
例えば、「山田さん」という名字だけでは、個人の特定はできませんので、個人情報には当たらないと考えられます。
しかし、「○○在住の、○○会社で働く、山田さん」というように、複数の情報が組み合わされば、その人が誰であるかを特定できる「個人情報」となります。
派遣会社に登録するときは、一般的に、名前・住所・生年月日・職歴などの情報を登録します。
つまり、派遣会社に登録する情報は、十分「個人情報」に当たります。
派遣登録は、履歴書を持参したり、Web登録で入力フォームから情報を入力しますが、それらを組み合わせれば、「特定の個人を識別できる情報」となります。
個人情報の利用目的
では、派遣会社は、派遣登録の個人情報をどのように利用するのでしょうか。
個人情報の取り扱いについては、各派遣会社によって規定があり、派遣登録などの際に説明を受けることになります。
今回は、一般的な、派遣会社の個人情報の利用目的をご紹介します。
仕事の紹介
派遣登録の情報は、当然、「仕事の紹介」という、本来の目的のために使われます。
派遣会社は、派遣登録の情報をもとに、登録者に仕事を紹介し、派遣先企業に候補者を提案します。
派遣会社では、派遣先企業に登録者を紹介するために、登録者の経歴の概要やスキルをまとめた、「スキルシート（キャリアシート）」を作成することもあります。
スキルシートは、派遣会社が派遣先企業に候補者をあげるときや、顔合わせ（職場見学）の際に、登録者と派遣先企業がマッチングしているか確かめるために活用されます。
ただし、一般的に、このスキルシートに関しては、名前や住所などの個人情報を伏せ、経歴の概要だけをまとめたものになります。
入社手続き
派遣先が決まれば、派遣会社に入社することになります。
入社後は、雇用関係に必要な手続きにおいて、個人情報が利用されることになります。
例えば、社会保険・雇用保険等への加入や、給与計算、源泉徴収票の発行などです。
個人情報管理がしっかりしている派遣会社とは？
個人情報の管理がしっかりしている派遣会社を見分けるためには、いつくかのポイントがあります。
一つは、「プライバシーマーク」を取得しているかを確かめることです。
個人情報の管理を徹底している会社は、プライバシーマークと呼ばれる認証を取得しています。
特にWeb登録をする際は、ホームページに、「P」の青いマークがあるかどうか確認してみましょう。
登録面談の際は、「個人情報の取扱同意書」が書面で用意されているかどうかがポイントです。
個人情報は、個人情報保護法により、「本人の同意なしには利用できない」と規定されています。
口頭での同意でも問題はありませんが、その場の説明だけでは証拠が残らず、トラブルに発展してしまう可能性もあります。
個人情報の取扱について、書面で準備している会社は、個人情報の管理がしっかりしている可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
まとめ
派遣会社を選ぶときは、個人情報の取り扱い方についても、注意が必要です。
個人情報の取り扱いが雑だと感じた場合は、その派遣会社を利用するのか慎重に判断した方がいいでしょう。
インターネットやSNSが普及している時代だからこそ、個人情報に関しては、「自分で守る」という意識も忘れないようにしましょう。
