派遣で働いていると、「ずっとこのままでいいのかな?」と派遣社員として働き続けることに不安を持ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
派遣社員は正社員と違って雇用期間(契約期間)があり、「このまま働き続けることができるのか」「正社員にはなれないのではないか」と不安になってしまう方も多いかもしれません。
そこで今回は、派遣社員の抱える不安についての対処法ご紹介していきたいと思います。
契約期間に対する不安
一般的に派遣社員は、派遣会社と「契約更新型の派遣契約」を結んでいるケースがほとんどです。
派遣の契約期間は、派遣会社や派遣先によって異なりますが、平均的には「3カ月~6か月更新」となります。
派遣社員の中には、更新確認が近づくたびに、「契約更新がなかったらどうしよう」「このまま働き続けることができるのかな」と不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
契約更新のルールを確認!
そんな時は、契約更新のルールを確認してみましょう。
労働基準法では、「労働契約が3回以上更新されている場合」や「1年以上続けて勤務している場合」は、「契約期間満了の30日前までに告知しなければならない」とされています。
もし、1年未満の勤務であっても、契約更新は派遣先と派遣社員双方の合意が必要なことから、一般的には1年以上の人と同じように、30日前には連絡があるケースがほとんどです。
契約更新がなかったら?
つまり、契約満了(契約更新なし)が決まった時点から、次の仕事を探すまでは、だいたい30日の期間があることになります。
よほどのことがない限り、「いきなり契約終了になることはない」と考えれば、不安も少し和らぐのではないでしょうか。
次の仕事を希望する方は、自分で転職活動を始めるとともに、派遣会社に対しても「次の仕事を紹介してほしい」旨をしっかりと伝えましょう。
正社員ではなことへの不安
派遣で働く方は、「正社員ではないこと」に漠然とした不安を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
派遣社員として働き続けていると、「このまま正社員になれないのではないか」と不安になってしまいがちです。
そんなときは、自分が正社員になることにメリットを感じているかどうか、改めて考えてみましょう。
正社員を目指している方
「派遣で経験を積んで正社員を目指している」という方は、派遣での経験が「しっかりとアピールできる職歴」になるよう努力しましょう。
正社員を目指す過程で、派遣社員として積んだ経験やスキルは無駄になりません。むしろ強みになる可能性もあります。
また、紹介予定派遣(派遣期間後、派遣先に直接雇用されるしくみ)の案件がないかのチェックも忘れずに行いましょう。
正社員を目指していない方
改めて考えてみると、「正社員として働くことにメリットを感じない」「自分には向いていない」と考える方もいらっしゃるでしょう。
正社員になると、残業や出世争いなど、派遣社員にはない苦労があります。職場での付き合いや人間関係に苦手意識がある方も多いかもしれません。
働く上で何を優先するか、「働くスタンス」は人それぞれです。誰もが無理やり「正社員を目指さなければならない」というわけではありません。
家庭環境やご自身の特性から、「正社員で働くことは向いていない」と判断されたなら、ご自身にとっては「派遣の方がベストな働き方」と言えます。
近年では、「自分の働くスタンスとマッチしているから派遣を選択する」という考え方も一般的になりつつあります。正社員ではないというだけで、漠然とした不安を持つ必要はないのではないでしょうか。
また、派遣の中でも、期間の定めのない「無期雇用派遣」の制度がある場合は、積極的に応募してみましょう。
まとめ
派遣社員に限らず、「働く」ということに不安は付き物です。今回の記事も参考に、まずはご自身の抱える不安と向き合ってみましょう。
自分の「働くスタンス」を明確にしておくと、不安を解消するヒントになるのではないでしょうか。