もしも派遣社員として働くのがイヤになったとき、どのような手順で退職を進めていけばいいのかわからない場合には、以下を参考としてみてください。
退職の意思を伝える先は派遣会社の担当者
日々の仕事に従事している派遣先へ退職意思を伝える人もいらっしゃいますが、それは間違ったやり方なので止めておきましょう。派遣社員が雇用契約を結んでいるのは派遣会社のほうなので、派遣会社の担当者へ退職意思を伝えなければなりません。派遣先の誰かに退職意思を伝えたところで、その方が他の誰かに伝達してくれるとは限りませんし、派遣先の誰かが派遣会社へ連絡を取ってやり取りしなければならなくなるので二度手間となってしまいます。直接の雇用関係がないのですから、派遣会社を通さずに派遣先へ退職意思を伝えてしまえば、場合によっては居心地の悪さを覚えてしまうようなことにもなりかねません。
派遣会社の担当者としっかり話し合う
派遣会社の担当者に退職意思を伝えたら、しっかりと話し合いの場を設けてもらうようにしましょう。派遣社員の就業には、働いている本人・派遣先・派遣会社の3者が関わっていますので、独りよがりな言動をしても何も進みません。派遣先にとってみれば、突然、働き手に抜けられるわけですから、その調整を図らなければなりませんし、派遣会社は退職する派遣社員について精算していない給与支払いの手続きや、退職に伴って発行すべき書類の作成をしなければならないので、これらがスムーズに進められるように退職する本人も協力したほうがベターです。
場合によっては新規の就業先を求めるのも可能
それまでの派遣先に不満があって退職を希望するのであれば、他の就業先がないかどうか派遣先の担当者に聞いてみるといいでしょう。それまでの派遣先を退職するからといって、雇用関係がその派遣先とのあいだに存在するわけではありません。雇用契約は派遣会社とのあいだにあるのですから、他に就業できる先がないかどうか遠慮せずに聞いてみるようにしましょう。派遣会社の担当者としっかり話し合うことで、先々に向けたキャリア形成についての意識を深めていくこともできます。