派遣の仕事ではどの程度の責任が求められるか、気になったことはありませんか?
一般的に、派遣社員は「正社員と比べて責任が軽い」というイメージをお持ちではないでしょうか?
確かに、「正社員は責任が重い」という理由で派遣を選ぶ方もいらっしゃいますが、「派遣社員には責任がない」というわけではありません。
当たり前のことですが、仕事として働いている以上、どんな雇用形態であろうと、「責任」は付きものです。
では、派遣社員と正社員では、責任の在り方はどう違うのでしょうか。
派遣で働く上で知っておきたい、「派遣社員の責任の在り方」を、正社員と比較しながら考えていきたいと思います。
正社員と派遣会社員の違いは?
派遣社員でも正社員でも、働く上で、自分の仕事には責任を負わなければなりません。雇用形態は違っても、仕事である以上、責任があることは変わりません。
では、責任の在り方を考えるとき、派遣社員と正社員では何が違うのでしょうか?
その一つとして挙げられるのは、「仕事の範囲」ではないでしょうか。「仕事の範囲」が違えば、自ずと「責任の範囲」も違ってきます。
正社員と派遣社員は、仕事の範囲にどのような違いがあり、何を期待されているのでしょうか。
正社員の仕事とは?
正社員は、長期的な雇用を前提とし、仕事を任せられます。そのため、任せられる仕事は広範囲に渡ります。
時には、自分の仕事だけではなく、部署全体の仕事の進捗状況や、取引先との関係に対して、気を配っていくことも必要となります。
また、仕事に対して、成果や結果を求められるケースも多くあります。成果を出せれば評価が上がり、重要なポジションを任せられたり、特別昇給につながることもあります。
正社員は、将来的に会社を担っていくことを期待されていますので、仕事の範囲が広くなり、それに伴って、責任も重くなっていくと言っていいでしょう。
派遣社員の仕事とは?
対して、派遣社員の仕事内容や勤務時間は、雇用契約で決められています。基本的には、派遣社員は、業務内容以外のことに対応する必要はありません。
逆に言えば、派遣先企業が、派遣社員に業務内容以外の仕事をさせることは、契約違反になります。
すなわち、派遣社員は、自分が「任せられた仕事」に対して責任を負っていきます。
成果を上げることや、部署内の他の仕事に気を配るよりも、自分に任せられた仕事をこなしていくことで、十分に役割を果たしているものと見なされます。
派遣社員の責任は自分に返ってくる
派遣社員には、「仕事の責任」について、もう一つ意識しておきたいことがあります。
それは、責任のない仕事をしていると、「自分に返ってくる」ということです。
特に、派遣社員は、派遣先企業に「契約の更新をしない」という選択肢があります。正社員であれば、すぐにクビにできないことでも、派遣社員は契約の更新をしなければいいだけの話です。
「派遣は責任が軽い」と考えて、いい加減な仕事や行動をしていると、仕事を失うことに直結してしまいます。
派遣社員は、そういった事情を理解し、自分自身に対して責任を持って、仕事をしていかなければなりません。
まとめ
仕事をしていく上では、雇用形態に関係なく、「責任」はついて回るものです。責任のない仕事などありません。
しかし、正社員と派遣社員では、責任の在り方に違いもあります。しっかりと自分の責任を意識して仕事をしていきましょう。